日照と体内時計の話
雨や曇りの日が続くと、なんとなく調子が出ない。そんなとき気圧の話がよく出ますが、もうひとつ見落とされやすいのが「光」です。今回は、朝の光と体内時計、雨の日でも意外と明るい屋外の話、そして日光とビタミンDについてまとめてみました。
雨が多い時期は体調がすぐれないというお客様はとても多いです。その要因として気圧の変化がよく取り上げられます。
気圧に加えて、もうひとつ普段と変わるものがあります。
それが「光」です。
天気が悪いと外へ出る時間が減り、明るい光を浴びる機会も少なくなりがちです。
朝の光と体内時計
人の体には、おおよそ24時間周期で働く「体内時計」があります。
朝に目から入る光は、この体内時計を調整する大切なきっかけのひとつです。
朝から薄暗い部屋にいるより、起きたらカーテンを開けたり、少し外へ出たりすることで、体に「朝ですよ」と知らせやすくなります。
反対に、夜遅くまで強い光を浴び続けることは、眠りに向かうリズムに影響します。
寝る直前まで明るい部屋でスマートフォンを見るより、夜は少しずつ照明を落としていくほうが、自然な体のリズムには合っています。
雨の日でも外は意外と明るい
ここが今回調べていて、ちょっと面白かったところです。
明るさは「ルクス」という単位で表します。
一般的な室内照明は、およそ300~500ルクス程度です。
一方、屋外では曇りの日でも数千~数万ルクスになることがあります。
晴れた日の屋外なら、数万~10万ルクスほどになることもあります。
もちろん季節や時間帯、天候などによって大きく変わりますが、曇っていても屋外は室内よりずっと明るいことが多いんですね。
ですから、「晴れていないから、外へ出ても意味がない」というわけではありません。
雨の日なら無理に散歩をしなくても、玄関先や屋根のあるところへ少し出てみるだけでも、室内とは光の量がかなり違うことがあります。
日光とビタミンD
日光というと、ビタミンDの話もよく出てきます。
ビタミンDは食事から摂るほか、皮膚に紫外線が当たることで体内でも作られます。
ただし、体内時計に関係する「目から入る光」と、ビタミンDを作るための「皮膚に当たる紫外線」は少し別の話です。
つまり、「窓辺で明るさを感じていれば、ビタミンDも十分」
というわけではありません。
だからといって、ビタミンDのために長時間の日光浴をする必要がある、という話でもありません。
普段の生活のなかで外へ出る機会を作りつつ、食事では鮭やサバなどの魚、卵、きのこ類などを取り入れる。
雨の日が続いて外へ出る機会が少なくなったときには、食事のほうも少し意識してみる。
そのくらいからでよいと思います。
雨の日にできること
特別なことをする必要はありません。
朝起きたら、まずカーテンを開ける。
できれば日中に一度は外へ出る。
夜はいつまでも強い光を浴び続けない。
雨の日が続いているときには、食事から摂るビタミンDもちょっと意識してみる。
どれも普段の生活のなかでできることです。
雨の日は、晴れの日よりどうしても家の中で過ごす時間が長くなります。
気圧そのものはこちらでは変えられませんが、「そういえば今日は、ほとんど外の光を浴びていないな」と気づいたら、ちょっと玄関先まで出てみる。
そんな程度からで十分ではないでしょうか。
天気が悪い日でも、外は思っているより明るいものです。